11月20日のエドウィン・パウエル・ハッブルの誕生日にちなんでプライスハブルの社名の由来に関する秘話をご紹介します。会社の命名にはいつも頭を悩ませます。社名は単に響きがいいだけではなく、覚えやすく、これから将来にかけてのコンセプトの意味合いも含めなければなりません。Markus Stadler氏とDr. Stefan Heitmann氏がスイスのスタートアップ企業プライスハブルを設立する際に、この社名はまずメモ用紙に記されました。「プライスハブル」の社名に決まるまで、様々な候補が挙がりました。
私の不動産はどのくらいの価値があるか?
不動産の価値、つまり「プライス」の査定はこれまで大まかで明確さに欠け、時代遅れになっていました。それは一般的に不動産市場が不透明で、しばしば理解できないことが大きな要因でした。スイスのMoneyParkを共同設立した後Stefan Heitmann氏とMarkus Stadler氏は、「透明化され説明ができる不動産市場」を基本コンセプトとしてプライスハブルを立ち上げました。できるだけ多様な不動産のデータを収集し、構造化し、最新技術を使って評価することで、不動産業界のソルーションを生み出そうとしていました。
具体的には、略してAVMと呼ばれる自動評価モデルを開発し、ビッグデータ分析や機械学習や人工知能を活用することで、これまでの査定では考慮されていなかった総合的な因果関係やパターンを認識します。住宅用不動産市場の概要を把握することで、個々の要因の関係や価格の形成を見極めたいと考えました。先見の明と発想の転換によって、両設立者はこの新しいソルーションを不動産価格を見通す「望遠鏡」として活用することを思いつきました。また両者は不動産市場を改善するだけではなく改革を起こそうと、ハッブル宇宙望遠鏡から社名を付けました。これ以上ふさわしい社名はないでしょう。